「第二回 旅するカタリとお友達」 4月5日(日) 15時より

今回いらして下さるカタリのお友達は、版画家・絵本作家の山福朱美さんと、ギター奏者の末森樹さん。                          ゆかりの深い、石牟礼道子さんの作品を声にのせる一日です。         

山福朱美さんは、石牟礼道子さんの『水はみどろの宮』を始め、上野英信さんや姜信子さんの著作の装丁も手掛けておられます。のびのびと広がる森や動物たちの姿には、いつもほんの少しの哀しみが刷り込まれているよう。

幼少期の記憶を鮮やかに記した『椿の海の記』から「十六女郎」を定本にしたカタリは、渡部八太夫さん。幼い遊女ぽんたの生き死にを、石牟礼さんの慈しみ深いまなざしが綴る、いつまでも忘れ難い一編です。三味線にのせて石牟礼作品を語る八太夫さんの、冴え冴えとした格好良さよ。

みなさま、いちばんおそれなくてはならぬのは、伸びやかな心を理不尽に奪われることです。おびえることなく、真っすぐに見つめて歩む。石牟礼道子さんは、くるしむ人の傍らに寄り添い、ともに悶えることを貫いた作家でした。       節目で惑う時に繰る頁から立ち昇る言葉に、よわい私はどれほど救われたかしれません。                                  

お茶やお菓子は、もちろん熊本水俣の恵みを盛り込んだ品を仕度いたしますね。 はじめて石牟礼作品に触れるという方々のご参加も心よりお待ちしております。

お申し込みは、ご来店、お電話、もしくはメールをお送りくださいませ。  mama18notonoto@hotmail.co.jp