スコーントーク、再び。
「お好きなスコーンはおありですか」と様々な方面に折々尋ねております。さてさて皆様はいかがでしょう?「ううむ、スコーンか…」と遠い目をされる方も多々。
私も含め、「スコーン」というものに対する望みや展望があやふやなのでした。
どういう佇まいが好ましい菓子なのか。こう、晴れ晴れとした納得に落ち着く一品を拵えたいものです。

はとぽっぽ。小さなお子さんもにっこり、lemon bird。檸檬が舌先をスッと通り抜けてゆきます。
たっぷり焼いても、次々にぱたぱたと飛び立つ、幸福な香ばしい鳥たちです。

冬は、ごぼうも美味しい季節。力強い土の香をたたえた、ごぼう。
お日様の味がするオレンジと一緒に合わせます。
ぽかぽかと、ひなたぼっこしながらのお茶の時間にお出ししたい菓子に仕上がりました。

林檎のケーキ。
たまご・バターは使わずに。しっとり豆乳フィリングにはバニラビーンズをぐぐっときかせています。
とにかく!たっぷり!林檎が食べたい時ってありますよね。

スコーンは、こわい。常々思い続けて早数年。
シンプルゆえに、作り手の技量があっさりと表れてしまう、私にとっては、たいそう手強いお菓子です。
これでもかとトライするのですが、出来上がりを口にする度に
「これでいいのか、まめすずよ…」と反芻することしきり。値をつけること皆無です。
ということで、案の定こちらも本日の‘まかない’に。ううむ、今年こそスコーンデビュー!

あけましておめでとうございます。
本年も、まめまめしく動いて参りますのでどうぞ変わらぬ御贔屓を。
まだ見ぬあなたにお会いできる一年でありますように。