きっと、わたしは「パティシエ」というほど大きなものではなく、単に「素材たちの取りまとめ役」
なのでしょう。
彼らの微かな声を聞き取り、相性を思い巡らし、出会いを整える、仲人のようなものかもしれません。
いつだって、どうかうまくいきますように…、仲良くなってくれますように…
と、祈るような心地でキッチンに立っています。
それが、「まめすず」の変わらない毎日でもあります。

22、23日と京都「モーネンスコンピス」での箱市。
まめすず菓子をお買い上げ下さいました皆々様、本当にありがとうございます。
お口に合いましたでしょうか。これを機に御縁ができましたら幸いでございます。
明日も焼きたてを持って会場に向かいますね。

一台ふえました。ガスオーブン。今までの大きさでは、もう限界だった…。
しみじみと嬉しいのです。もりもり焼きますよ~!

ポインセチアが元気な季節です。
外気が寒ければ寒いほど、ゆらゆらと揺れる灯火のような姿が暖かく目に映ります。
北海道にある時の方が、近しく感じられるのはそのせいなのでしょうね。

札幌にほど近い知人の農場へ。
ふかふかの土が水をたっぷり含んで、むっくりと起き上がった霜柱。サクサクと儚く壊れてゆきます。
たった今拵えたいお菓子・・。クッキー生地をそぼろ状にたっぷり散らしたクランブルケーキ!

北海道の冬空。
きん、と冷たく、澄んでいて、一際きびしい空気。胸一杯吸い込むと、気持ちがしゃんとします。
見上げた空は、そのまま北欧のテキスタイルを広げたよう。
ひさびさの札幌です。