タルト菓子を飽かず拵える訳は様々にあるのですけれども、
つまりは、このエッジにたまらなく魅了されているのではないかと。

こごみ。
何ともうしますか。
名と姿がぴたりと合っている存在に会うと、たいへんに心地よいものです。そのうちのひとつ。

くろまめ、とらまめ、だいず、きんとき。
むらさき花豆、白花豆、山花豆に黒花豆。大福豆や、茶豆まで。
うすぐらい、お店の納屋にはたくさんのお豆が静かに眠っています。
「なかなか食べてもらえなくてね…」というさびしい呟き。
あああ、放ってはおけない。
どの子もみんな家までついていらっしゃい!!
というわけで、今回は80kgの豆とともに帰洛。
いつもこの調子。

帰ってきましたならば。
たいそう稀な品種といわれ、惜しくて残した大根より、花芯あらわれいでて
ふっさりと薄紫の花がほろこんでおり。
すずしろの花見と相成りました。

「日の豆 月の豆」展にお越し下さった皆さま、ありがとうございました。
北海道はどうやら春。
さて、私たちはおいとまいたしましょう。
またいつか、どこかで。

こちらもご飯の時間です。大きな父さんやぎと、真冬に生まれた小さな子。
後ろの柵に上っているのはだあれ?