心よせる野草は数々あれど、この時節は何といっても、「どくだみ」。
花姿のユーモラスなのが良い。薬効が抜群な頼もしさも良い。
匂いが人を選ぶのも、主張があってよろしい。
どくだみ好きを事あるごとに吹聴しているので、東西南北から清らかなどくだみがやって来る。
八重の種族は、すこぶる可憐。
しばらく愛でてその後は、もちろん煎じて飲む。
薔薇のような華やかさとは、無縁のわたくし。
しかし、どくだみの如く地に根を張り、ぽこんと花を咲かせ、役に立ちたし、と思う皐月の終わり。
生涯、どくだみのようであれかし。