丁寧に作られた蜜柑は皮までごちそう。キャラメリゼをしてからタルトに。柑橘のほろ苦さ、だいすきです。

日がな飲むものは、抹茶。若葉色がするりと体にすいこまれて、清々しい何かが生まれゆく心地。

ぽろぽろクランブルタルト。苺のコンポートが隠れていますよ。タルト地は甘さの入らないパート・ブリゼ。
苺のとろりとした旨味がきゅんと引き立ちます。

スコーントーク、再び。
「お好きなスコーンはおありですか」と様々な方面に折々尋ねております。さてさて皆様はいかがでしょう?「ううむ、スコーンか…」と遠い目をされる方も多々。
私も含め、「スコーン」というものに対する望みや展望があやふやなのでした。
どういう佇まいが好ましい菓子なのか。こう、晴れ晴れとした納得に落ち着く一品を拵えたいものです。

はとぽっぽ。小さなお子さんもにっこり、lemon bird。檸檬が舌先をスッと通り抜けてゆきます。
たっぷり焼いても、次々にぱたぱたと飛び立つ、幸福な香ばしい鳥たちです。