8月31日。 わすれてた。 今年は浴衣に触れていない。彼らを纏えるのは、いまのうち。桐箱を開け、一年ぶりのこんにちは。 絞の凸凹のおかげで布が肌につかず離れず、風が通り抜ける。奈良晒の麻帯をきゅっと締め。 あふれる夏を抱く心地。